建設横浜ニュース一覧

建設アスベスト神奈川3陣訴訟 横浜地裁で判決

勝利を伝える弁護団=4月16日、横浜地裁前

建設アスベスト神奈川3陣訴訟 横浜地裁で判決

建材メーカー8社に賠償責任

建設アスベスト神奈川3陣訴訟の横浜地裁判決が4月16日に出され、全国での訴訟と同じく、メーカーの賠償責任を認める判決が言い渡されました。地裁前には約250人の仲間が集まり勝利判決を見届けました。(4面に関連記事)

屋外作業者は認められず勝訴も「つまらない判決」
「メーカー責任はこれまで同様に認める内容だが、大変つまらない判決」と田辺弁護士は地裁前で報告を待つ仲間を前にこう切り出して説明します。
判決は原告29人(被災者単位)の内、22人(被災者単位)の請求を認め、建材メーカー8社(ニチアス、A&A、MMK、太平洋セメント、ノザワ、バルカー、日本インシュレーション、大建工業)に対し総額約1億1800万円の損害賠償支払いを命じました。一方で解体工など屋外作業者の原告7人(被災者単位)に対する責任は認められませんでした。

基金への拠出をメーカーすぐに
今訴訟では1986年にNHKクローズアップ現代で全国放映された屋外でのアスベスト濃度に言及した映像を新資料として提出し屋外工の賠償責任を認めるよう主張するも「克服することができなかった」と田辺弁護士は指摘します。しかしながら、東京、大阪高裁から和解案が示され協議が行われる中での勝利判決は、メーカーの責任をよりいっそう明らかにするものになりました。
判決を見守った木村久仁夫さん(金沢支部)は「メーカーには怒りしかない。倒産しろとは言わないが、謝罪と基金への拠出はすぐに対応してほしい」と声を強めて語ります。

【岡村悟史通信員】

勝利を伝える弁護団=4月16日、横浜地裁前

勝利を伝える弁護団=4月16日、横浜地裁前

関連記事

ピックアップ記事

  1. 「消費税は減税だ」=5月1日、横浜駅前
    【第96回 横浜メーデー】今がチャンス!賃金運動を進めるため力をあわせよう!第96回神奈川横浜メ...
  2. 手順や連絡体制の周知の一例 厚労省HPより
    【熱中症対策】体制整備が義務にー2025年6月より施行 6月1日より、職場における熱中症対策が、...
  3. 建設横浜からも23人が参加。憲法を守れとアピール=5月3日、有明防災公園
    【戦後80年 憲法施行78年】武力ではなく憲法で平和をつくろう5.3憲法大集会 全国から3万80...