メーカーの責任を断罪する判決を
多くの仲間の傍聴で力を感じた首都圏建設アスベスト訴訟
首都圏建設アスベスト訴訟は横浜地裁で4月14日に4陣、18日に3陣の意見陳述を行いました。4陣には緑支部の中村義克さん、3陣は旭瀬谷支部の酒井健さんの遺族が石綿暴露実態等を訴えました。
1969年から新築作業を多く手掛けてきた大工の中村さんは、2019年に咳が出るようになり組合の紹介でふじさき協同クリニックを受診するとアスベストが原因の「びまん性胸膜肥厚」と診断されました。不安で押しつぶされそうだったと当時を話します。誇りであった大工をやめざるをえなくなり、症状が悪化すると、休みながらでも1キロも歩くことができず、友人や仲間に会うこともできなくなり、交友関係が狭まり、人生の楽しみが奪われたと訴えます。メーカーの責任を断罪する判決を望む旨を裁判官の前で訴えました。証言を終えた中村さんは「多くの仲間で傍聴席がうまったことに感銘を受けました。力を感じました」と語りました。
18日には3陣のすでに亡くなられた酒井健さんにかわって、娘の輝美さんが陳述をおこない、解体工事で生じたアスベスト含有建材の運搬を行なっていたなどの実態が述べられました。
【岡村悟史通信員】