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憲法施行75年 5.3憲法集会――平和を守れ!9条変えるな!の声高らか

憲法施行75年 5.3憲法集会
平和を守れ!9条変えるな!の声高らかに

日本国憲法が施行されて75年を迎えた5月3日、全国各地で憲法を守り生かそうとアピールする集会が全国各地で行われ、建設横浜では有明防災公園の東京大集会に11人、神奈川公会堂の神奈川集会に29人が参加しました。

主催者あいさつで藤本実行委員は「ロシアの行為が武力による威嚇・行為を禁じた国連憲章に違反することは間違いない」と断言。「これ以上、市民の犠牲を出すな。即時撤退せよ。の声をあげましょう」と訴えました。
ロシアによるウクライナ侵攻に乗じて、自由民主党や日本維新の会から「憲法9条では日本を守れない」と改憲、敵基地攻撃などの声が高まっています。しかし、憲法9条は時の権力者の暴走にストップをかけ、戦争を起こさせないための条項であり、国民による政府への監視が不可欠です。ましてや、権力を縛る憲法を権力者(政権与党)が変えようとすること自体がおかしな話です。

竹信三恵子さん(和光大学名誉教授)は「憲法9条は不戦の誓いであると同時に、国のお金を軍事ではなく、社会保障など私達の生活のために使う仕組み」と発言。憲法では、健康で文化的な生活や誰もが教育を受けられる権利を保証していますが、現実政治は、自助と自己責任論で政府の責任を投げ出しています。
自民党から防衛関連予算をGDP比2%まで引き上げる提言も出ています。これを実現するには、消費税を増税したり、社会保障を削ったりということが必要です。暮らしを守るという点でも憲法を変えさせないことが重要です。

【佐藤大地通信員】

分断を生む維新の政治-神奈川-

270人が集まった神奈川集会では「維新政治のねらうもの、憲法と地方自治の観点から」と題した冨田宏治関西学院大学教授による講演が行われました。
富田氏は大阪を中心に勢力を拡大する維新の会の政治手法を「中間層と言われる人たちの勝ち組意識をあおり、高齢者や苦しんでいる人を下に見て、分断を生み出している」と分析、「再分配こそ使命とする政治の優しさを取り戻すため、維新政治を全国に広めないようともに闘おう」と訴えました。

【依藤春実通信員】

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