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【建設アスベスト訴訟】建材メーカー謝罪

提訴から17年、和解を勝ち取る1陣原告=8月7日、東京高裁

【建設アスベスト訴訟】建材メーカー謝罪

東京1陣・2陣で和解成立

全国で最大規模となる397人で原告を組織する東京1陣・2陣訴訟は、8月7日に東京高裁で石綿製造企業との間で和解が成立しました。和解金の総額は52億円。最大の原告団の和解は、各地の訴訟にも影響します。建設労働運動の中で画期的な成果です。

提訴から17年、和解は新たな歴史を刻みます。内容は、裁判所により被害責任を認められたメーカーについては和解金の支払いと被害者への謝罪、法的な責任は認めさせることが出来なかったメーカーは被害者への弔意とお見舞いを表明する。しかし、積水化学工業のみ、弔意とお見舞いは拒否し、判決となります。
この間の裁判での問題となる屋外・解体作業は裁判所からの和解の対象とせず、今後判決が言い渡されます。屋外作業者が救済から除外された、最高裁判決を覆す取り組みが重要になります。

大阪も和解 訴訟終結へ

翌8日には大阪高裁で全被災者73人とメーカーとの和解が成立し、大阪訴訟は終結しました。責任を認められたメーカーは謝罪と和解金の支払い、すべてのメーカーが被害者に対して弔意とお見舞いを表明しました。和解にあたって裁判所は「双方が引き続き、解決に向けた着実かつ真摯な努力を継続することを強く期待する」と述べ、全体解決を促しています。
すべての被害者が救済され、石綿製造企業も拠出する給付金法の改正へ取り組みを進めていきます。

東京で和解の被告企業7社
㈱エーアンドエーマテリアル
太平洋セメント㈱
ナイガイ㈱
ニチアス㈱
日東紡績㈱
㈱ノザワ
㈱エム・エム・ケイ
提訴から17年、和解を勝ち取る1陣原告=8月7日、東京高裁

提訴から17年、和解を勝ち取る1陣原告=8月7日、東京高裁

【金澤拓也通信員】

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