
【建設アスベスト訴訟】東京・大阪 被告企業が和解案に応じる
2021年5月のアスベスト最高裁判決にて石綿製造企業の責任ついて再審理の為に差戻とされた、東京・大阪訴訟、それぞれの高等裁判所で審議が進められてきました。今年に入り、裁判所から原告・被告双方に和解案が提示され、原告と弁護団は協議を重ね、和解案に応じる方針を確認しました。企業側もすべてではないものの、和解に応じる姿勢をみせ、東京は8月7日に、大阪は8月8日に和解が成立する見込みです。
企業側は訴訟で個々に争う姿勢を示していましたが、原告団は企業や国会議員への要請や宣伝行動等を繰り返し行い、裁判所側に和解による解決を望む傾向を作ることが出来ました。
今後は、国のみの賠償を対象にしている給付金法を、石綿製造企業も拠出する制度に改正させる取り組みが重要になります。
【金澤拓也通信員】

解決に向け駅頭で宣伝を繰り返し行いました=2024年7月2日、鶴見駅前