「夫、息子を返して」
全面救済に全力を尽くす
建設アスベスト訴訟
建設アスベスト訴訟最高裁判決から1年たった5月20日、日比谷野外音楽堂で建材メーカーの謝罪と訴訟の和解、基金参加による全面解決を求める集会が行われ、全国から1500人が参加しました。
主催者あいさつで「最高裁判決で国から謝罪と和解給付金法の成立など画期的な前進を勝ち取ったが、建材メーカーは和解に応じず、いたずらに裁判を長引かせている」と批判し、「建材メーカーの責任を明らかにするため、早期の和解と給付金制度への拠出を行わせて全面救済を実現するまで全力を尽くす」と訴えました。
全国の原告団からは「たった4行の謝罪文で終わったと思わないで。私たちを見て、謝ってほしい」「被告企業は話し合いにも応じない。夫、息子を返して」と涙をこらえて訴えました。
集会後二手に分かれ、経済産業省前とニチアス本社前で宣伝行動を行いました。ニチアス本社前では九州アスベスト原告団が要請書を渡そうとしましたが、誰一人ビルから出てくることなく、警備員2人を立たせてドアを閉じ、警備員に対応させる無責任で冷酷な態度を崩すことはありませんでした。
参加者からは「原告団の涙ながらの訴えに胸が熱くなった。運動に協力していきたい」「ニチアスの対応は特にひどい。最高裁判決をなんだと思っているのだろう」と声が上がりました。
【依藤春実通信員】