建設横浜(横浜建設一般労働組合)紹介パンフ「造り合う。」(2023年8月改訂)

建設職の暮らし・仕事・経営を全力でサポートする横浜最大の建設組合「建設横浜(横浜建設一般労働組合)」紹介パンフレット


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労働組合が無償で行う労働者供給事業労働組合が無償で行う「労働者供給事業」は、仲間の就労確保に大きな役割を果たします①「労働者派遣」は建設業では中間搾取(賃金のピンハネ等)が横行するために禁止されています。「労働者供給事業」は労働組合が厚生労働省からの認可を受けて組合員の就労機会を確保する制度です。⑤建設技能労働者が不足する中で、事業者が「必要な時期に、必要な職種の技能者を確保できる」制度でもあり、労働者にとっても就労機会の確保につながり、生活の安定を確保できる制度です。供給組合供給契約供給先企業雇用関係組合員関係供給契約に基づく雇用関係指揮命令関係組合員②供給契約(労働協約)を組合と供給先企業の間で締結をして、その協約にさだめられた労働条件で、一定期間(有期雇用)労働者を送り出して就労することになります。③技能や資格、経験等を賃金水準に反映させた賃金・労働条件により契約を行い、賃金は直接労働者に支払われる制度ですから、「中間ピンハネ」の心配はありません。④雇用契約も「一日〇〇円」などの口約束ではなく、基本給、時間外割増、休日出勤割増、資格手当(技能手当)等、それぞれの能力に応じて組合が企業側と協議して労働条件を決めていきます。組合員さんの「入っていて良かった!」が増殖中伊藤保さん(旭瀬谷支部)組合で仲間作りと社会貢献活動・情報共有の場としても2011年に発生した東日本大震災の時、支援物資を福島に届けた際にあまりにも悲惨な状況を目にして、自分にできることは他にもあるのではないか?と思い初めました。特に福島県では、地震、津波、さらに原子力発電所事故があり、前例がないほど大規模な住宅の確保が必要になりました。そこで、「仮設住宅」の建設に協力依頼が来たことから、しかも木造住宅で、の話に思わず「これなら大工の自分にもできる。社会貢献したい」と強く思い組合の仲間と共に参加しました。その後、2016年の熊本地震で南阿蘇の仮設住宅建設にも行きました。3年後に現地を訪れた際に住民の方から「以前の自分の家よりも住み心地が良い」と言われ大変うれしかったです。組合では防災組織として「まちの救助隊」を通じて、地域貢献活動をしています。重大災害の発生が増える中、地元建設職人の役割はますます重要になっています。次世代の皆さんにも組合を通じて技能を高め地域での活動や、仲間作り、情報共有の場として組合を活用して欲しいです。組合でつながりできた建設業の魅力伝えたい(港北支部)今村直基さん組合に入って約10年になります。従業員の時に仲間の方に勧められて加入しました。その後、個人事業として独立し社会保険の適用除外や労働保険等の手続きを組合で行いました。都筑区でタイル業の法人として4期目に入りますが、法人の立ち上げから税理士の紹介、建設業許可やキャリアアップシステムの登録もすべて組合で手続きさせてもらい、自分一人ではできなかったので、本当に助かっています。最近は企業交渉にも参加させて頂き、話を聞いて、正直単価の引き上げは難しいと感じたところもありますが、普段聞くことができないことを聞けたり勉強になることがありました。これからも参加していきたいと思っています。組合に入りいろいろと参加させてもらったことで、つながりができたこともありがたいです。情報の共有や、仕事のやりとりもありました。これからは、従業員を増やして会社を大きくし若い人たちにも建設業の魅力を伝えていきたいです。15


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